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アプリゲームの「売れる」企画と企画書の書き方はこれだ!

アプリゲームの「売れる」企画と企画書の書き方はこれだ!

おもしろいゲームを生み出すにはキレのある企画が重要です。キレのある企画を提案するには、段階を踏んだ周到な準備が不可欠です。まずは目的をはっきりさせること。そして、そのための手段に具体性をもたせること。結局のところ、開発者側で受けが良くても、商品化したものが顧客に受け入れられ、売上が上がらなければ「失敗」と見なされます。そのような事態に陥らないためには、顧客が何を求めているのかについて十分に検証しておく必要があります。

企画とは何か?どうやって考える?

企画とは何でしょうか。会社の運営という立場からは、「販売目標を達成するための手段とその仕組み」と定義できます。そのような企画について文章や図表で表現したものが「企画書」です。アプリゲーム制作会社の問題解決という観点から言えば、安定経営を図るための、売れる商品の具体的なアイデアが「企画」、そのアイデアを具現化するプロセスが明示されたものが「企画書」といえます。では、魅力的な企画はどのように生まれるのでしょうか。最大のポイントは何が問題なのかに気づく力です。「世の中にあふれるアプリゲームには何が足りないのか」「人々はアプリゲームに何を求めているのか」など「気づき」を得るには、自らの身体を動かして情報収集するしかありません。気づいたことをもれなく書き留め、さらにそれらの関係性を探り出しチャートを作ります。実際に既存のアプリゲームを体感してみてメリット・デメリットをまとめてみることも重要です。このようにして世界を観察してヒントをつかんだら、すぐに言語化してみます。このようにして得られた言葉を磨いた末に生まれるものを「コンセプト」と呼ぶのです。

フレーム思考法による企画立案法

説得力のある企画にはリアリティーが感じられます。逆に言えばリアリティーが希薄な企画は「絵に描いたモチ」でしかありません。説得力のある企画を生むには、「フレームによる思考」でアイデアを検証し、リアリティーを高めてゆく手法が有効です。フレームで企画を考える場合には、コンセプト(C)、ターゲット(T)、プロセス(P)、ツール&イベント(T)という4つのフレームで思考を発展させます。まず企画のコンセプトとターゲットの整合を検討します。ある魅力的に思われるゲームのアイデア(コンセプト)があったとして、それが現在のゲームマーケットの見込み客や顧客(ターゲット)に訴求する力をもっているかどうかを検証します。さらに自社が得意とするターゲットはどのような嗜好をもっているのかや、どのような客層をターゲットに絞り込むべきかなど市場調査や分析データを参考にしながら十分に検討しましょう。まずはたたき台としてのコンセプトとターゲットを決定します。次に、「そのアプリゲームをどのように市場に広めるべきか」「購買層に訴求する適切な方法は何か」など具体的な方法を模索します。目標は、いわば顧客の財布をゆるめることにあります。そうなるとまずAIDMAなどの購買心理段階に応じたアプローチを考えます。売り手の都合ではなく、買い手の都合にあわせた情報提供がポイントです。そのための行動計画をプロセス(P)・ツール(T)設計と呼びます。

企画書はどうやってまとめる?

企画書はどうやってまとめる?

企画書をまとめるには、前述のCT整合をとることやその具体化としてのPT設計までを済ませておく必要があります。さらに実際に売上を上げるための仕組みまで考えておけばさらに説得力が増すでしょう。これは一般にマーケティング戦略と呼ばれます。たしかに、CTPTまで十分に検討することは時間と労力が必要であり簡単には行きません。しかしそれだけに、上記のポイントを踏まえた企画書には説得力を生む十分なリアリティーがあるのです。プロジェクトメンバー、クライアント、投資家にとって強い説得力のある企画と受け取られることでしょう。なお具体的な企画書の構成はそれまでの作業フローを順番に提示するのが基本です。例えば、プレゼンテーションに用いる各スライドの内容は、表紙、目次、企画の目的、市場調査・分析、企画のコンセプト・ターゲット、アクションプラン・マーケティング戦略、経営目標・スケジュール、収支計画、参考資料などが考えられます。説得力のある企画を提案するには、これまでに述べたような周到な準備が鍵になることを忘れないようにしてください。

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