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IT用語集

IT・インターネット・ゲーム業界に関する用語をわかりやすく解説しています。

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マーケットアウト

マーケットアウトとは、ミスミグループの創業者田口弘氏が考え出した概念です。
市場=ターゲット×ニーズありきの考え方です。
どのマーケットで、どのような人たちに、どのようなニーズがあるかを先に考えた上で、「そのニーズに応じたプロダクトを作れば売れる」という事業戦略で製品を売ります。
特徴的な点は、消費者あるいは社会が本当に必要としているものを見つけ出し、ニーズを理解したうえで一から事業を組み立てていく考え方です。
日本の戦後のモノがなかった時代は以下に紹介するプロダクトアウトが用いられました。
プロダクトアウトによる大量生産と大量消費の時代を経て、社会的な「モノの大量消費」や「環境問題」の懸念から日本ではプロダクトアウトと並行して一部ベンチャーなどから2000年代はマーケットインの手法が取り入られるようになりました。
こうした事業戦略を経て、ビッグデータの活用やインターネットの爆発的な普及の影響を受けて現在はマーケットアウトの手法が一般的となっています。
プロダクトアウトは、マーケットインと対象に扱われることが多くあります。企業が商品開発や生産を行う上で、作り手の理論を優先させる方法のことで、作ったものを売り、作り手が良いと思うものを作っていく従来の大量生産がこの手法の代表的なものです。
マーケットインは、自社プロダクトありきからスタートするところはプロダクトアウトと同様ですが、どの顧客に売るのか、どのようなニーズに対応したプロダクトを作るのかを考えた上で製品に取り入れていく販売戦略。
ニッチなニーズに対応する分、一つ当たりの単価が高くなる傾向にある一方で市場として爆発的に火がつかないという欠点もあり、その分多様性という面ではプロダクトアウトを凌駕します。