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IT用語集

IT・インターネット・ゲーム業界に関する用語をわかりやすく解説しています。

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ホラクラシー

「全体」の意味。いくつかあるフラットな組織体系の一つです。
ホラクラシーは組織の役割を、組織の中で働く人々と抜本から区別し、反復的なガバナンス、適応プロセス、自己組織化を重視する傾向にあります。このことからアジャイルソフトウェアの開発や無駄のない製造プロセスにも共通する部分があります。
利益を共有する複数の組織をガバナンスレベルでリンクさせることができりうため、ホラクラシーはステークホルダー理論と高いレベルでの互換性があることでも知られています。
ホラクラシーの語源はラテン語の「普遍性」という言葉がギリシャ語に翻訳されたときのもので、物理・哲学用語です。この言葉は、アーサー・ケストラーが著作『機会の中の幽霊』(1967年48頁)の中にも使用されています。

アーサー・ケストラーは原子や分子構造などの非生物、生物、社会組織において階層と安定した中間系の分析を行いました。
その中でケストラーは、「全体の一分野や限定した一つの部位を全体から識別することは簡単だが、その一方で、絶対的な意味での全体および部分はどこにも存在しない」、と結論付けました。
日本のビジネス用語として「ホラクラシー経営」という言葉が徐々に注目を浴び始めたのは2018年頃からです。

ホラクラシー経営の特徴は以下の2点です。

1.組織としての末端から見た時、ある程度の独立性と自己完結した裁量権を持ち、同時に一つ高い位からの支配を受ける自律分散型の問題解決機能を持っている。
2.組織としての全体から見た時、各分野の独立権は上位から分断されておらず、その意思決定は組織のチーム全体に分散される。