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IT用語集

IT・インターネット・ゲーム業界に関する用語をわかりやすく解説しています。

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MBSE

「モデルベースシステムズエンジニアリング」の略で、対象とするシステムの検討事項をわかりやすく図解するモデルを用いながら、システムの要求分析、設計、検証などを効率的に行うためのアプローチのことです。
MBSEはソフト・ハード共に各分野で技術確信が進む中で、それぞれの技術分野ごとの線引きがますます困難になり、各分野同士のコミュニケーションの必要性が叫ばれたことが大きく影響しています。
開発の環境が大きく異なることや、ユーザ対象が多種多様になる中で、独立したシステムとシステムの連携によってなり立つサービスも市場の中で影響力を増しています。
開発分野はこれまで以上に細分化し、それぞれにまたがる分野・質・量を技術者1人で対応できなくなってきました。
そのため、MBSEが特に採用される頻度が高いのは、特にソフト・ハード(メカ/エレキなど)に複数の分野が関係する開発でコミュニケーションが必要になる開発のときです。近年では特に、航空宇宙業界や自動車業界での注目を浴びています。

MBSE(モデルベースシステムズエンジニアリング)の実際の手法は大きく2つです。
モデリング:対象とするシステムの要求分析、設計、検証方法などを視覚性の高いモデルを用いて表記すること。
シュミレーション:定量的に妥当性/成功性を検証する。システム/ソフトウェア/ユーザなどの複雑な動的振る舞いを解析する手段を提供する。

既存システムが存在する場合には、文書で書かれたものをモデル化してその構成と設計をわかりやすく図解できます。
要件定義段階でのシステムコンセプトを並べて評価することができ、早い段階での変更/リプレースを可能にします。
また、独立したシステムとの統合・連携の際には、最も適格なシステムアーキテクトを素早く選択することが可能です。

MBSEは、複数の独立したシステムが連携し合う複雑なシステム構成にも汎用性があり、多くの案件に再利用可能な手法であることから開発の効率化につながる手段です。
表記法として、システムモデリング言語(システムをモデリングするための記述言語)SysMLを使用します。