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IT用語集

IT・インターネット・ゲーム業界に関する用語をわかりやすく解説しています。

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デジタルウォーターマーク

別名を「電子透かし」と呼ぶデジタルウォーターマークは、デジタル知的財産(IP)に埋め込まれるデータの一種です。
デジタルウォーターマークは「フォレンジック透かし」「透かし」「情報隠蔽技術」「データ埋め込み技術」としても知られています。

埋め込まれたデジタルウォーターマークの技術は主にプログラミング・画像・録音・ビデオなどのデジタルIPの著作権保護を目的に使われています。
オリジナル作成者の意図しない用途で使用・複製されることを避けるために、作成者の名前をデータファイルの中に埋め込む技術です。
一般販売されているデジタルウォーターマーク技術ではオンラインのデジタルメディアの使用を追跡し、潜在的に不正なアクセスや使用を試みたユーザに対して警告するシステムが組み込まれているのが一般的です。

デジタルウォーターマークが施されたデータを見ても、一見するだけでは埋め込まれたデータを識別できないようにすることもできます。
<例1>画像にデジタルウォーターマークを施した場合
デジタルウォーターマークを施した画像・施していない画像を並べてみても同じ画像に見えます。
ただし、目に見えない秘密のメッセージを画像に追加するにはピクセル値を変更する必要があり、画像自体の容量が大幅に増えることになります。

<例2>プログラムにデジタルウォーターマークを施した場合
保護された素材をダウンロードしたりコピーする操作を行ったときには警告を発することもできます。
デジタルウォーターマークの中でも最も電子透かしとして高精度な方法は、保護する著作物全体にビットデータをランダムに配置する方法があります。

デジタルウォーターマークはこの特性から、著作権を重視する通信情報業界・エンターテイメント業界に多く利用されています。
デジタルセキュリティやデジタルコンテンツを守りたい企業からの評価が高い技術です。