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-自律的エンジニアを目指す会社の選び方-

-自律的エンジニアを目指す会社の選び方-

大手企業によるIT関連への大型投資と国が主導する日本全体での働き手の減少によるIT技術への高い関心が交わり、いまIT職種は人材不足となっています。

技術と信頼を積み重ねてきたIT関連職種で、過去から現在、そして未来にわたり、労働者としてのIT業界を俯瞰して考えてみました。

IT業界に人材不足の波が訪れています

アベノミクスや2020年の東京オリンピックに向けての好景気が続く中、企業更には社会全体でIT化の波が訪れています。

これは従来の日本の労働者数が減少していくことに加えて、景気回復により社会的にインフラの整備が整ったこと、大手金融機関による大型のIT投資や日本政府によるマイナンバー制度の導入、半導体の小型化と高性能化によって可能になった一般消費者向けのIoT、蓄積されたビッグデータの活用、AI、モバイル利用の拡大などを筆頭にIT技術が爆発的な急成長を遂げ、ITエンジニアの需要が増える傾向にあるためです。

今後ますますIT利活用の高度化と多様化、中長期的にもIT人材に対する需要はますます高まっていくことが予想されています。

日本の人手不足倒産、IT業界では?

帝国データバンクが2017年10月に発表した「人手不足倒産」の動向調査(2013年1月~2017年6月)によれば、正社員が不足していると回答した企業は全体の43.9%、2013 年 1 月から 2017 年 6 月末までの 4 年半(以下、4 年半累計という)で発生した「人手不足倒産」の件数は 290 件、負債総額は744億9400万円にのぼりました。

人手不足が原因の廃業の業種別では老人福祉事業、道路貨物運送に続き、システムエンジニアやプログラマーなど高度な技術や経験が求められるソフトウェア開発が第三位であり、もはや対岸の火事ともいえない現状があります。

日本の労働人口の減少は2020年を機に減少が見込まれており、情報セキュリティの人材では、現在約 28 万人。不足数は約 13 万人ですが、2020 年には不足数が 20 万人弱に拡大。 先端IT人材は、現在約 9.7 万人。不足数は約 1.5 万人ですが、2020 年には不足数が 4.8 万人に拡大。各企業の声からは、「事業に必要な経験と技術を持った人材を募集しているが、要件に合った人員が集まらない」といった声が大きくなってきました。

エンジニアにとって空前の売り手市場

エンジニアにとって空前の売り手市場

各企業も、質・量ともに人材の不足を感じている現状で、IT業界で働く労働者の声はどんなものが挙げられるのでしょうか?

IT業界での仕事に対し満足していることでは、1位に選ばれたものが「顧客に喜ばれたときに,やりがいを感じる」33.1%、「仕事そのものにやりがいを感じる」32.2%、「技術革新のテンポが速く,刺激を感じる」11.6%。

多忙で自由な時間を確保できないという不満は3割ほどにのぼるものの、2018年現在は政府主導の働き方改革や各企業の経営努力により超法規的な残業は是正の方向に向かっています。回答者の「IT業界に入って良かった」と感じているのは全体の87.7%で全体の実に9割近くに上りました。

それと同時に、時には信頼のおける求人媒体や人材紹介なども並行して利用し、企業の実態をより詳しく調べる必要が出てくることでしょう。

働き口としてのIT業界。現状の課題とは。

しかし課題も残ります。労働人口の減少もさることながら、働きながらその技術と経験の質を更に引き上げていくには労働者のスキルアップが難しいという現状が浮き彫りになってきているのです。人員の恒常的な不足によって労働者の希望に叶うキャリアパスや研修が完全に実施するまでのフォローができないといった企業関係者の切実な声も聞こえます。

しかしそんな現状の中でも、比較的担当者のキャリアパスや専門性を考慮する企業が増えています。その形としては大きく3つです。

第一に「人材教育に回す人的・時間的エネルギーに余剰がある」こと。

第二に「エンジニアの質こそが売り上げに直結する」と考える企業であること。

第三に「顧客満足度を上げることにはエンジニアとしての幸福度をあげることである」と考える企業であること。

技術者として次のステージへすすむために

技術者として次のステージへすすむために

自らに不足しているスキルや知識を補うために活用・実践していることとして最も多かったのは書籍や雑誌の利用85.5%、インターネットを利用して調べる78.6%、社外講座・研修を受講する43.2%、より高いスキル/経験を持っている人へ質問する37.3%で、社内学習(座学)を受講する23.6%を大きく上回りました。

2016年の「経済産業省IT 人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、日本の企業は各国の「会社の教育・研修制度や自己研鑽支援制度」に対する満足度がかなり低く、米国46.6%、インド41.2%、インドネシア27.6%、中国13.4%、韓国9.0%と比べ日本は最下位の5.2%です。

比較的転職の印象が強いIT業界ではありますが、一度も転職したことのない比率は米国14.0%、インドネシア14.2%、中国21.2%、韓国23.8%に比べ日本は47.0%で最も高いのが現状です。

自律的エンジニアをめざすには?これからの会社の選び方

エンジニアとして、スペシャリストを目指すのか?それともマネジメントをするのか?という決断を下す時が来るかもしれません。

エンジニアを続けるうちに小さなグループを任されるとき、会社の代表として他社とお付き合いを続けるときに立ちはだかる技術とヒューマンスキルのギャップに戸惑うこともあるでしょう。

そんな時、どのように働いていくのか、どのように技術やヒューマンスキルをインプットし、またアウトプットしていくのか。どんな職場を選び、どんな仕事を選ぶのか。

常に問い続け、行動に結びつけることのできる人材が必要とされています。

量・質ともに不足している現在のIT業界では、その働き手を経験者に限らず未経験からでも研修を重ねることによって働き手として採用するケースが増えてきました。

しかし担当者の方と接する中で感じるのは、「どんな状況、どんな現場であっても個人で勉強し続ける必要がある」という認識です。

企業と個人としてのエンジニアが技術とヒューマンスキルの必要性を相互に確認しあい、経験を積むごとに必要なフィードバックと助言を得られるようにすることが企業の利益のみならず、結果としてエンジニアの幸福につながるのではないでしょうか。

IT転職ナビではシステムエンジニアやWebデザイナー、ゲームデザイナーを始め、ヘルプデスクやIT事務など様々なIT企業に関わる様々な職種を取り扱っています。

経験を積んだ中途経験者さまは勿論、未経験OKな求人も多くなってきました。

新たなステージとしての転職、新たなステージを前向きに考えたい方はぜひご利用ください。

IT転職ナビ編集部は様々な企業さまとつながり、これからも皆様の転職活動を支えてまいります。

http://www.itnavi.jp/

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